グランパの山歩き
鈴鹿・御池岳(1247m)
1.1997年4月26日(土)
2.単独行
3.名古屋―西藤原(近鉄)¥1040
4.地図:国土地理院1:25000篠立、竜ヶ岳
5.ガイドブック:新・分県登山ガイド23三重県の山
7時51分、近鉄名古屋駅を出発、8時20分、近鉄富田着。三岐鉄道のホームに行く。9時11分、新藤原行き出発。今日は土曜日、快晴。リュックを背負った人達が多い。途中、大安でグループが下車、宇賀渓谷に行く。
10時2分、終点。
ハイカーの大半が藤原岳に向う。トイレに行ってから歩き出す。白、黄色の花が野に咲き、春爛漫。養鮒場、浄水場の脇を通り、坂本谷入り口で登山届を書いて山道に入っていく。近くに車が十台駐車していた。堰止めに溜まった池の下には藻がくっきり見える。登りに入ると直ぐ滝に遭遇。蜂や蝿が顔にまといつく。山間を登っていくと、風の音と鳥の鳴き声だけになる。一息つこうとしたらアブがやってきて追い出される。
10時45分、上から初老ハイカーが降りてきた。
「お早いお帰りですね」
「いや、疲れました。お若い人は頑張って下さい」
確かに蒼白い。「お大事に」と言って別れる。やがてパーティを追い抜く。さっきの人の同行者達で「下で会いませんか」と心配していた。「キツそうでした」
鳥がチチ、チチン、チチーン、チチ、チチン、チチーンと鳴いている。真似てみるが、かなわない。縄張りに闖入してきた合図なのだろうが、どうだとばかり鳴きつづけている。冬眠から目覚め、水分を芽に送りつづけている木々や既に新芽を出して精一杯、日光を吸収している木々を見ていると清々しい気分になる。途中、一団が休憩していた。一息、呼吸を整えてから「お先に」と言って通る。
12時20分、白船峠。
ハイカーがコッヘルを使って食事をしていた。大きなカメラを担いで初老ハイカーが滋賀の方から降りてきた。「カタクリの花がきれい」という。オニギリを食べてから、尾根を縦走。唐松林を歩いて20分、コグルミ谷への分岐点に出る。
コグルミ沢まで車で来た夫婦が悠々と御池岳(丸山)を登ってきた。小憩後、山頂を目指す。途中、雪をナイフで切って、きれいな所を水筒に入れる。
俄然、笹林になり、長袖シャツを着て漕いでいく。
標識に従ってボタンブチに向う。ボタン(猪)を追い落とした狩場だったところ。笹原の先、滋賀県の山々が一望できた。
戻って、今度は鈴鹿山脈最高点を通り、池の平に出る。日本庭園で休憩。鈴北岳まで登ってみたかったが、体力の限界を感じてきたので戻る。コグルミ谷を降りていく。長命泉の水場で顔を洗い、水を補給していると、家族が降りてきた。白船峠で写真を撮ってあげた人達だった。藤原岳まで登ってきて、これからコグルミ谷に駐車した車で小牧に帰る。船原方面に行くというので、途中まで乗せていただくことにする。高校2年の息子の後を歩く。舗装道路に出る。
朝日旅行会が大阪で募集したツァーバスがエンジンをかけて駐車していた。「花の名峰藤原岳登山ツァー」と書いてある。
足の方が疲れていたので車に乗せていただき、助かる。車は渓谷をジグザグに走って降りていく。麓の船原に着いたが、藤原まで送っていただく。テレカを息子に渡し、お礼を言って降りる。
17時26分、西藤原駅を出発。名古屋には19時30分に着いた。
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