グランパの山歩き
1.出発日:2000年3月23日(木)
2.単独行
3.交通手段:JR 博多―直方¥910 バス 直方―竜王峡¥260
4.地図:国土地理院1:25000徳力、金田
昭文社:山と高原地図55・福岡の山々
6時半、福岡ニューオータニホテルを出たら博多行きのバスが信号待ちをしていた。左折したところにある停留所まで走って乗り込む。博多で若松行きの電車に乗る。
8時8分、直方で降りる。駅員に竜王峡行きバス乗り場を聞く。
教えてくれたのは、JR九州バス乗場の方だった。乗り場にMUNIBUSと書いたバスが来たので運転手に聞く。乗っていたオバサンが「それなら西鉄バス、あっち」と教えてくれる。駅の左手にあった。
バスには中年女性ハイカーがいて、終点まで一緒だった。八幡から来て、福智山に友人と登るという。終点で友人が待っていた。近くに住んでいて、福智山系を熟知している。早速、挨拶して一緒に登る。しばらくして後ろから声がする。さっきのバスの女性運転手が袋を持っていた。彼女の忘れ物だった。
最初、真中にいて登っていたが、先頭に立って歩く。30分経って、上着を脱ぐ。1時間で尾根まで登ってしまう。
2人が「ここで休憩するからお先に。その脚力なら、このまま縦走する方がいい」と言う。助言に従い、福智山から九州自然歩道を通って石原町に出る予定を変更して縦走して採銅所駅に出ることにする。荒宿荘で一本立てる。
尾根伝いを歩くと強風に見舞われる。
福智山春嵐襲い鳴動す
11時40分、福智山登頂。
まだ霜が降りていた。手がかじかんでいる。鱒淵貯水池が見えた。
日差しは春だが、風が強く冷たい。風のないところで昼食をとっておく。10m幅の防火線が尾根伝いに出来ていて、そこを登り降りする。
13時、「赤牟田の辻」の急登を登り終える。30分後、焼立山から降りる途中に「浅野宏二遭難の地」碑が立っていた。
お彼岸に訪れた者が花とビール「BRAU」を供えていた。きっと生前好きだったのだろうか。確かに、この辺は最も人里から離れているが身の引き締まる思いをする。冥福を祈って去る。
新芽見し薄原に春目覚めたり
14時10分、牛斬山に登る。
南東に、山を一つ削ってしまっていた。
香春(カワラ)岳石灰切り取り風光る
山を降りて行くと私道が交差してあり、先の方で人声がする。行って見ると杉の木の植林をしていた。採銅所への道を聞いて探したが、私道が等高線に沿って続いているだけで見つからない。うろうろしていたら、作業を終えた人達がリムジンバスに乗って、私の前で停まり「これから大分に帰るが、途中の駅まで乗せてあげる」という。ありがたい。皆さん、この時期は植林事業、秋になると防火線の草刈をする。勾金駅前で降ろしてもらう。
ここからは香春岳が近い。大正時代からセメント採掘が続いていた。
16時18分、平成筑豊鉄道に乗って直方に行く。右手にずっと今まで歩いてきた尾根が見えていた。
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